2020/10/5 での情報発信について 個人情報保護の観点から見た blog利用の危険性について考察 今更の話ですがblogは世の中で自由な情報発信ツールとして様々な分野で利用されています。 このblogの利用について個人情報保護の観点から少々怖いお話をしてみましょう。 情報発信される方が理解して発信しているのであれば問題ない(自己責任という範囲で)のですが本人が思ってもいないところで情報が利用されていることがありますのでケース別に考えて情報発信の在り方について考えてみましょう。 1:個人名を使った情報発信(文責者名の記載) 本名を記載して情報発信を行っている場合です。 本人が本名の認知拡大を意識して行っているのであれば、本人の認識内での利用ですので一見問題ない様に思えます。 然しネットで本名検索すると本人が過去に行っていた個人の生活が見えてくることがありそこには個人の自宅住所、電話番号なども見ることがあります。 その電話番号を使って電話番号検索を行うと電話契約者の名前も見えてきて芋づる式に家族構成も見えてくる場合があります。 「そのような情報はネットに上げた覚えがない」と思っていても過去に社会活動などを行い地区の世話役などを行った場合に自治体の広報誌などに名前、個人住所、自宅電話番号などがPDF情報として本人が知らないうちにネットに長期間UPされているケースがあり思わぬところで大切な情報が第三者に見られてしまうことがあります。 住所や電話番号も含めて公開OKとの意識で運用するのであれば良いのですがそうでなければ本名での公開はリスクがあることを理解しましょう。 2.blog内に家族情報を発信 家族構成や自分の年齢などを記載することのリスクを考えましょう。 写真を載せていないので大丈夫とのことで子供たちの学齢や人数など家族構成をUPするのはよく考えて行いましょう。 家族構成を含めてアットホームに情報を発信して皆に見てもらいたいと思っているのであればOKですが場合によっては大変危険な状況に家族を落とし込む可能性を理解し家族情報の発信には注意しましょう。 3.企業におけるblog管理 企業情報発信ツールとしてblogを利用している事例は多いと思います。 その場合に気を付けなければならないのは管理を個人管理に任せていませんか? 企業ポリシーに従った運用が行われているかの確認を適宜行う必要があります。 アットホームな運用をある程度許容するのはOKとしてややもすると管理者の個人的情報発信に流されて企業としてのblog情報発信の目的が外れてしまうことが無い様に 企業として適切な運用が行われているか適宜確認することが必要と思われます。 blog情報発信の管理基準(ルール)を定めるのも有効と考えます。 良かれと思った情報発信が企業イメージにかかわることも考えられます。 4.まとめ、 blogは情報発信において大変便利なツールであることは間違いありません。 然し情報は世界に発信されています。 誰がどのように使うのか、使われるのかは全く不明です。 blog内で個人情報やそれに類似した情報を発信するリスクを理解した上で活用されることをお勧めします。 |